ハンドドリップ日本茶カフェに行って思ったこと《1》

静岡駅にできたハンドドリップティの日本茶カフェ「MARUZEN Tea Roastery」に行きました。私は何も情報を持たずに、東京茶寮の会社がプロジュースしているらしいし一度見てみたい!とオープンから数日後に伺いました。


日本茶カフェと言っても、お店のウリは「ティージェラード」で、焙煎度の違う茶葉を使ったアイスが選べるようです。ななやさんは抹茶の量を変えたアイスで人気ですが、こちらは焙煎度の違いのようですね!

スイーツ店を経営している友人と一緒でしたが、一通りの説明を受けてからお茶とアイスのセットを注文。

私は人がお茶を淹れてくれるのを見るのが好きです。ですので、珍しいハンドドリップで緑茶を淹れてもらえるのをとても楽しみにしていました。それがお店のウリだと思っていたからです。

それが見たかったんですよね。ドリッパーからすーっと落ちてくるお茶の様子やその所作を。

その結果は・・・

あ~、これならハンドドリップだろうがマシンだろうが、一緒なんじゃないだろうか。期待していたからか、それ以上に悲しい。正直、ちょっぴりがっかりしたのが本音。

お客さんは私たち以外にはおらず、てっきり私は、注文した私のためにお茶を淹れてもらえるとウキウキしていたのですが、ステキなフランス人の女性は店の外に向けてお茶を淹れました。私は女性のお尻しか見えなかったのですよ。くすん。(少しでも見える場所へ移動して撮影)

カフェにとってハンドドリップというおもてなし方法はティーパフォーマンスなだけなのかもしれません。珍しい方法でしょ!という。そうなると私が買ったものは、一般的なテイクアウトの液体と何も変わらないんだなぁというのが感想です。

ハンドドリップという特別なおもてなしの方法なのに、サービスのプロセスにはお客は存在していないんだぁ~!私はここ~!と、どこかの誰かに向かって淹れている様子を後ろから見て、むなしく感じました。

私はコーヒー専門店であっても、淹れてくれる所作を見たくて席を選ぶタイプだからかもしれません。淹れる様子を見て気持ちよくなりたい!と思ってしまっていたからこそのがっかり感だと思いますが、コーヒー専門店でもこれはないよねぇ・・と。

茶葉のクオリティはわりと高くしっかりと緑茶を楽しめますが、テイクアウトの液体だけを買うとしたらこの価格の価値があるかどうか、アイスに合うか?も含め人それぞれかもしれませんね。

東京茶寮とは全くお店のスタンスは関係ないということだったので、この方式が良い悪いということではありません。ただただ私が勝手に残念に思っただけなのですが、出来たらこちら側を向いて淹れてくれたら、丁寧に淹れてくれる様子を見るだけでかなり心地よくなる気がするんですよねぇ。

真剣にお茶を淹れてくれる表情をこちらに向けてくれているだけで、客は品質に対する安心感を得られる気がします。

ここは、日本茶のおもてなし・日本茶の魅力という視点だけでなく、商品の価値という視点で見た時に、けっこう大事なところだと感じました。

==続く==
第2茶話は、味作りとして、ハンドドリップに思うこと
第3茶話は、オペレーションの方法として、ハンドドリップについて思うこと
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  日々是茶口実

 

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